従軍慰安婦
従軍慰安婦
1930年代から1945年にかけての中日戦争および太平洋戦争の時期、中国をはじめアジアへの侵略を展開していた日本軍は、日本兵の性欲の捌け口にするために日本本土のみならず中国、台湾、朝鮮、フィリピン、マレーシア、インドネシア(インドネシア在住のオランダ人女性を含む)など多くの占領地から多くの現地女性たちを騙したり、脅迫したり、一部では暴力で強制連行したりなど様々な手段で慰安所に集め、「慰安婦」と称して性奴隷にしていた。
日本軍の慰安所に集められたアジアの女性たちを待ち受けていたのは、この世のものとは思えない地獄のような残酷な性奴隷としての日々であった。
本人たちの意思に反して集められたにもかかわらず慰安所から逃げることが出来ぬよう暴力的に監禁され、それまで一度の性経験も無かった少女を含む女性たちは一日に何人もの日本兵に次々に強姦され、日を重ねるごとに身も心もズタズタに壊されていった。この苛烈な性暴力を長期間受け続けたことで子供を産めない体になってしまった女性や、精神を病んでその後の人生を廃人同然に生きた女性も多かった。
日本が「クールジャパン」などと称して美化し日本国内だけでなく世界に向けても撒き散らしている下劣なレイプ漫画のような鬼畜の所業を、戦時中には日本軍が現実に大規模に行っていたのである。
日本軍慰安婦制度は国家が直接運営に関与した性奴隷制としては前例のない大規模なもので、1930年代から1945年までの期間にアジア中から集められ日本軍の性奴隷にされた女性の延べ人数は20万人に達すると言われており「20世紀最大の人身売買の一つ」とも指摘されている。
日本軍の鬼畜の所業によって身も心もズタズタに破壊されたアジアの女性たちは戦後ずっとその忌まわしい体験を誰にも言えずに封印し続けてきた。しかし1990年代以降、日本の一部の誠意ある人々によって従軍慰安婦の真相が究明され始めると、元慰安婦の女性たちも勇気を持って被害を名乗り出るようになり、日本政府の責任がようやく追及されるようになった。
だが日本政府は今以ってこの重大な犯罪の責任をはぐらかし続けている。2007年、右翼日本人らが米国のワシントンポスト紙に「THE FACTS」なる従軍慰安婦否定論広告を発表したことで世界中から日本に対する非難の声が上がった。これを受けて世界のいくつもの国で慰安婦対日非難決議が採択され、世界的に見ても右翼日本人の歴史観と女性観が如何に異常であるのかが改めて浮き彫りになった。
なお、従軍慰安婦について大きな嘘をつく国が地球上に二つある。一つ目は日本である。「慰安婦はただの売春婦だった」などと主張し日本軍性奴隷制の存在を頑なに否定し続けている。二つ目は南朝鮮(韓国)である。「20万人の朝鮮の女性が日本軍慰安婦にされていた」などと、まるで日本軍慰安婦にされていた女性全員が朝鮮人であったかのような誤解を広める主張を訂正することもなく繰り返している。
日本軍性奴隷制の存在を隠蔽しようとする日本の卑劣と、アジアのいくつもの国の女性たちが同時に受けていた被害を自国だけのものにしようとする南朝鮮の偽善は、どちらも女性たちの尊厳と世界の平和のために国際社会によって厳しく断罪されて然るべきである。
子記事
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関連サイト
- 従軍慰安婦とは
- Transnational History
- 日本軍「慰安婦」―忘却への抵抗・未来の責任
- 阿媽とともに・台湾の元「慰安婦」裁判を支援する会
- アマのホームページ・台湾の慰安婦と女性の人権バーチャル博物館
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- 最終更新:2015-08-12 07:17:51