中国が米国を抜くとは思いたくないアメポチ日本

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主要国で日本だけが唯一「中国が米国を抜いて超大国になる」とは思いたくない国民が多数派を占めていることが米国の調査で判明した。世界各国はおろか、米国自身ですら中国の力を認める国民のほうが多いのに、あくまでも宗主国様のほうがすごいんだと思いたいのがアメポチ日本国民。残念ながら日本国民にはどこまでも米属国根性と反中コンプレックスが根付いてしまっている。


目次


中国が米国を抜く日が来るとは絶対に思いたくない日本人



莫 邦富 [作家・ジャーナリスト] 【第249回】 2015年4月2日

(中略)

■中国が米国を抜く日が来るとは絶対に思いたくない日本人

ここ十数年、中国を見つめる日本人の目には何かの焦りが滲み出ている。あるいはある種の意固地さを露呈している。

数年前に、もと外交官だった孫崎享さんから面白いエピソードを聞いたことがある。

いろいろなところから講演に呼ばれる孫崎さんは、聴講者に対して常に、「中国は超大国としてアメリカを抜くと思いますか、思いませんか」と問う。だいたい70%から80%からは「中国がアメリカを抜くことはない」という答えが返ってくる。

ある県の町村の幹部たちが集まる集会で同じ質問をしたら、「中国がアメリカを抜く」と手を挙げた人は、出席者20人の中1人だけだった。ほかの人はむしろ怪訝そうな表情で孫崎さんを見ていただけだった。

アメリカのピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)が2011年、「中国は超大国としてアメリカを追い抜くか」という設問に関する調査を行ったことがある。

「追い抜く」と思う被調査者と「追い抜かない」と思う被調査者のパーセンテージはそれぞれ次のようなものだった。

  アメリカ イギリス ドイツ フランス ロシア 中国 日本
追い抜く 46 65 61 72 45 63 37
追い抜かない 45 26 34 28 30 17 60

過半数の日本人だけが「追い抜けない」と中国を見ているこの調査データを目にした孫崎さんは驚いた。そして、次のように警告を出した。

「日本が正しくて、世界中が間違っている」なら、いいが、「世界中が正しくて、日本だけが、間違っているのだとすると、これは大変に深刻です。隣に『世界で最も大きい、超大国が出現する』という事態を、多くの日本人が予想していないわけだ」

その原因を孫崎さんは、無知によるものではなく、「まるで、何か恣意的な力が働いているようにも思えるほど、『できるだけ客観的な情報を分かち合おう』という姿勢は大手のメディアから消えていました」と分析している。

表現の仕方は違うが、激動する日中関係と世界関係を平心静気に見つめていこう、と私が提案したのも、その恣意的な力が働いているその何かのものに影響されないようにしようと考えたものだ。その正体不明の何者かを排除すれば、専門家ではなくても、私のような平々凡々な人間でも日中関係の赴く方向をもうすこし高い精度で予測できると信じる。

ダイヤモンド・オンラインでもその一角を借りて、激動する日中関係と世界関係を平心静気に見つめていこうと提案させていただきたい。


  • 最終更新:2015-04-17 06:24:28

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