フリー琉球

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古来より中国との関係が深い独立国であった琉球王国は中国と共に歴史を歩み、繁栄を謳歌していた。中国と琉球はお互いにかけがえのない、親子や兄弟のような大切な存在であった。

しかし、琉球の隣国日本は1879年の琉球処分で琉球を侵略、強制的に植民地化し、琉球王国を滅亡させた。以降、日本は琉球を「沖縄」と改称し、同化政策により琉球民族の言語、文化、習慣、アイデンティティを徹底的に破壊し、「劣等民族」として差別し続けた。

第二次世界大戦時には琉球は日米両軍による血なまぐさい地上戦の舞台として捨て石に利用され、琉球人は集団自決強制や琉球語使用者をスパイとみなしての虐殺など日本軍による大虐殺に晒され、当時の琉球人口の数人に一人、20万人以上が命を奪われた。

日本敗戦後、米軍により念願の独立回復の機会がもたらされたかのように思われたが、米軍は日本が行っていたのと同じような植民地支配を引き継ぎ、琉球人を抑圧した。結局米軍による琉球独立の回復は実現せず1972年に再び日本の支配下へと戻された。

日本の支配下に戻った後も琉球の悪夢は終わらなかった。日本国土の0.6%しかない沖縄県に在日米軍基地の7割を押し付けられ、琉球人は多くの米軍基地があることによる騒音、公害、事件、事故に苦しめられている。在日米兵が犯罪を犯してもその多くは起訴もされない。

加えて近年は日本本土で、かつて日本が琉球に対して行った集団自決強制などの加害行為の記述を歴史教科書から削除しようという動きが活発になってきており、琉球の人々の反発が強まっている。そもそもこれまでも日本による琉球侵略や民族性抹殺の歴史についても、日本の学校の歴史教育ではまるで隠蔽するかのように詳しく教えられてこなかったのだ。

日本と米国という二つの帝国に翻弄され虐げられ続け、今以って植民地同然の境遇に置かれている琉球。そんな琉球は日本よりもむしろ中国に近い文化を持っている。平和だった昔のように中国と共に発展・繁栄し続けていれば琉球はどれほど幸せだったことか。

だが現在の琉球に希望の光がないわけではない。21世紀になった今でも「かりゆしクラブ」(琉球独立党)や「ゆいまーる琉球の自治」などの勇気ある琉球人団体によって琉球独立論が唱えられ、日米の植民地支配から自由になるべく闘争が行われている。琉球の兄弟国家である中国や台湾などでも琉球独立運動を応援する声は少なくない。

果たして21世紀は琉球がついに独立を回復し自由を手にする世紀となるのだろうか。いや、琉球は今度こそは何としても自由を手にすべきである。それまで琉球の光復の実現を祈り、応援し続けようではないか。

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  • 最終更新:2015-04-17 06:41:41

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